初めての方へ


この度は、黒瀧素子オフィシャルサイトへお越しいただきありがとうございます。

このサイトは、
育てにくさを感じているお子さんをお持ちのお母さんが、
親子関係を改善し、お子さんとの信頼関係を作りながら、
あなたもあなたのお子さんも
幸せに自分らしく生きていくことができるようになる知識・知恵と実践力を身につけるためのサイトです。

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・あなたは、子どもに問いかけても返事がなかったり、親の言うことをきかなかったりすることにイライラすることはありませんか?

・あなたは、子どもがネガティブに感じやすかったり、イヤなことにこだわってしまったりするところが気になっていませんか?

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・あなたは、私は家事をするために生まれてきたんだろうか?子育てや家族の世話をするために生まれてきたんだろうか?と疑問を感じていませんか?


このサイトで学ぶことによって、
気になる子どもとの接し方・声がけの仕方を学ぶことができます。
あなたもあなたのお子さんも自分の意見を言えるようになり、
親子の信頼関係ができ、子育てを楽しむことができるようになります。
あなたもあなたのお子さんも、幸せを感じて自分軸で生きていくことができるようになります。

あなたは『自分軸』という言葉を聞いたことがありますか?

『自分軸』とは、『自分が幸せになる観念※を選んでいる状態』のことです。(※観念とは主観的な考え方のこと)

『自分軸』と初めて聞くと、それってわがままなこと?自分勝手でよくないのでは?と思われる方もいるかもしれませんね。

ここで言う『自分軸』とは、『自分も自分以外の人も同じくらい大切にしている状態』なのですよ。


あなたも、あなたのお子さんも幸せに生きていくために!
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☟以下は私の自己紹介です☟

もしよろしければ、9分程度お時間をとって読んでみてくださいね。

初めまして。
黒瀧素子と申します。


私はねぶた祭で有名な青森県青森市で生まれ育ちました。
両親と弟の4人家族で育ちました。

特別な問題もなく愛情いっぱいの家庭に育ったのですが、私は小さいころから自分の置かれた環境があまり好きではありませんでした。幼少の頃、怒った父はとても恐ろしく感じていたので、反抗はしないように決めていました。怖かったのと、親を悲しませてはいけないと思っていたからです。小さいうちに自分の気持ちを抑える癖をつけました。そして、近所の子たちとの家庭環境の違いも気になっていました。うちは好きなテレビ番組を見せてもらえなかったのです。近所の子たちは前日に見たテレビ番組のまねで盛り上がっているのに私には何のことだかわからない、ということがよくあり、とても悲しい気持ちになっていました。ねぶた祭りも見に行くだけで、参加することはありませんでした。祭りの中で跳人(はねと)達はあんなに楽しそうなのに、なんで私は入れないんだろう・・・。
とても厳しい家に生まれてしまったと感じていた私は、大きくなったらこの家を出て、もっと自由に暮らすぞ!と思っていました。


幼稚園は1年保育で、あまり幼稚園の生活になじめませんでした。自家中毒になってしまったことを覚えています。そのせいでいじめのようなことがありました。卒園間近の頃はなんとなく友だちができて仲良くなった記憶もあるのですが、小学校に入っても、いつかまたいじめられるのではないかと心配な気持ちもありました。

でも、小学校に入ってから分かったことは、私は学校の勉強が得意だということです。あと、走るのも得意で、周りの子に比べたら足が速いほうだということも分かりました。勉強ができることと足が速いこと。先生や友だちに「頭いいね!」「なんでそんなにできるの?」と言われることも多く、先生や友だちに認められるのはちょっといい気分でした。でも、一方で特別扱いされることがさみしくもあり、もっと普通の頭に生まれたかったな、とも思っていました。
あと、心の中では、将来の自分はファッションデザイナーになっていると信じていました。気に入った服を着ていると、ウキウキして楽しい気持ちになるし、デザインを考えることも、物を作ることも手芸も好きだったから、絶対になれるぞ!と思っていたのです。
なので、勉強や足の速さで認められてうれしい気持ちもあったのですが、「それが何なんだろう?わたしは、ファッションデザイナーに本当はなりたいのだけど、その才能はないのだろうか?」とも思っていました。でも、勉強が得意なことや足が速いことで認められているのだから、これ以上求めてはいけないとも思って、自分の胸の中にしまっておきました。

小学4年生くらいになると、

・・・人間はどうせ死ぬのに、何のために生きているんだろう?・・・

と考えるようになりました。あるきっかけで、死ぬのがとても怖くなったのです。でも、私の周りにいる人は皆そういうことは考えていないように見えました。そんなこと考える自分はちょっとおかしいのかもと思い、誰にも言わないでおこうとこれも自分だけの秘密にしておきました。

高学年になっても、ファッションデザイナーになりたいという自分の夢は、あまり表に出せずにいました。両親に話したところ、父には「そんなのになりたいのか!?」と言われ、それ以上気持ちを出すことは諦めてしまいました。母には、「趣味でやったらいいんじゃないの?」と言われました。

・・・私は仕事としてやっていきたいんだけど・・・

両親に言っても無駄なんだと思いました。

中学校に入ると、テストの成績が校内に貼りだされるようになりました。
勉強すれば結構な点数がとれる。陸上部にも入り、大会で入賞すると全校の前で表彰される。中学校は校則があったり部活では上下関係があったり、様子が変わってしまう友だちも多くてついていけず、あまり楽しくなくて好きではありませんでしたが、なんとか自分の存在を認められたい一心で部活と勉強ばかりしていました。この成績なら市内で一番の進学校に入れると担任の先生に言われ、そこじゃなくてはいけないのかな?と疑問に思いながらも、選択の余地はなく、そのまま進んでいきました。
東京の服飾の専門学校に行きたくて、資料を取り寄せました。行きたいな、と思いましたが、どうしたら行けるのかわかりませんでした。

高校は進学校だったので、みんな大学にいくのだ、という空気を感じました。授業も大学に行く前提の授業でした。「足速いんでしょ!」と誘われるままに陸上部へ入り、そこはそこで楽しく、勉強はやればできそうだけど、部活を引退してからやろう。中学校でがんばったし、高校の勉強はちょっと休もう、という気分でした。
そのころ陸上部の先輩に薦められて村上龍さんの小説を読みました。ずっと疑問だった「人間は何のために生きているんだろう」の答えらしきものが見つかった気がしました。私がその時出した答えは、

『人間は楽しむために生きているのだ!生きることを実感するために生きているんだ!』

ということです。せっかく生まれてきたのだから、死ぬときは後悔せずに死にたい。そのためにはやはり、

やりたいことをやって、それを仕事にしていくのが一番いい!

と思いました。
そうなると、やはりファッションデザイナーになりたい。でも、いまいる学校は大学に行くための勉強はできるけど、専門学校に行くために相談できる人はいないと思いました。専門学校に行きたい気持ちだけはあって、どうしたらいいのかさっぱりわかりませんでした。

進路を提出しなくてはいけないという時に、突然小学校の先生になるのもいいかな、という考えが浮かびました。小・中学校よりは高校は何となく楽しいところでした。なので、学校は小さいころに感じていたほどイヤなところじゃない、本当は楽しいところになるんじゃないか?という気がしてきていたからです。学校で感じてきた理不尽さも自分が先生になることで解消できるのではないか?という思いもあったのです。先生次第で楽しいところにできる、楽しく生きることを教えていける気がしたのです。
「小学校の先生になろうかな。」
と両親に話すと、とても喜びました。それで、しまった!と思いました。

・・・一番にやりたいと思っていることがあるのになんで諦めなくてはいけないんだろう?・・・

・・・でも、両親が喜んでしまって、後には引けなくなってしまった・・・

相談できる人はいませんでした。うちの高校は大学に行く人がほとんどだし、自分でも大学に行けるなら行ったほうがいいように思える。でも、本当は専門学校に行きたいんだけどどうにか方法はないだろうか???

そこで考えたのは、ひとまず東京の大学に行きながら、夜間は専門学校に行けばいいじゃないか!という作戦です。「先生になりたいけど一度青森を出ていろんなものを見たい」と嘘をついて父を説得しました。『必ず卒業する。卒業したら青森に帰ってくる。』と約束させられて、東京方面の大学に進学しました。



大学に入ると小学校の教員養成の学部だったため、とらないといけない単位が多く、専門学校に行く時間がほとんどない!と思いました。それでも、行きたかった服飾専門学校の学園祭に行ってみました。学生たちがファッションショーをやっていました。その時思ったのは、

・・・大学に通いながら片手間でできることじゃない・・・

ということと、

・・・はたしてこれが本当に自分のやりたいことなんだろうか?・・・

ということでした。

父との『ちゃんと卒業する』という約束を果たすために、授業もまじめに受けていたら、時間がありません。バイトはしていたけどお金もそれほどないし。本当はやりたいと思っていることを我慢して卒業の約束を果たさないといけない。
自分の人生なのに、どうして自由にできないんだ、という思いと、両親に嘘をついて大学に入って独り暮らしをさせてもらっていることに対する罪悪感とで、鬱々とする気分になることも多くなってきていました。鬱々した気分をどうにかできないかなと思い、大学の図書館で心理学系の本を読んでみたこともありました。自分の症状はこれに近いな~と思いながらも、鬱々とした気分はどうすることもきませんでした。

4年生になり、教育実習に行きました。子どもたちはかわいかったのですが、自分が先生になるとは思えませんでした。先生になりたいわけではないけど、約束だし・・・と思い、地元の教員採用試験は受けました。落ちてくれればいいと思っていました。一般企業で働いてやっていける気が全くしなくて、ほかの就職活動はほとんどしませんでした。

なぜか教員採用試験に合格。

採用を断る勇気はありませんでした。

自分のやりたいことは、何一つできなかったな・・・という思いを抱えながら地元に戻り、小学校に赴任が決まりました。それでも、子どもたちには好きなことをして生きていってほしい!そのことを伝えたい!という気持ちはありました。出会った子どもたちは、みんなキラキラしていて眩しかった。なんとかなるかもしれない。やるだけやるしかない!
そんな気持ちで挑んだものの・・・




3年間学級崩壊でした。一度もクラスをまとめることはできませんでした。




・・・どうして私はここにいるんだろう?・・・

本当は服を作る仕事がしたかったのに、どうしてそれを学ぶ学校に行くことができなかったのだろう?親、先生の言うことに従って生きてきたのに、どうして今の私は何一つうまくいかないんだろう・・・?

さっぱり、授業ができるようにならない。子どもたちの前だと、言葉が思うように出てこないのです。本当は先生をやりたくないのに、子どもたちの前に立っていいのだろうか?そんな罪悪感がありました。放課後は部活動の指導もあり、次の日の準備や書類づくりなどをして毎日遅くまで学校にいました。休みの日は部活動の試合の引率をすることも。これじゃあ、服作りをする時間なんて、全く無いじゃないか・・・

授業もうまくできないし、いうことをきかない子どもたちを怒鳴ってばかり。授業中立ち歩く子ばかりのクラスにしてしまって、子どもたちにも保護者の皆さんにも、まわりの先生たちにも迷惑をかけてばかりで申し訳ない。
早くこの場からいなくなりたい。けど、退職願を出す勇気もない。
私にあるのは、つらい状況に耐える我慢強さだけ。

・・・何かの病気になって、入院することにならないかな・・・

・・・早く辞めたい・・・

そんな辛く感じていたことが多かった3年間でしたが、学生時代からおつき合いしていた現在の主人と結婚し、子どもを授かるということがありました。

そのまま1年間の育休をいただいて、退職の道を選びました。




つらく感じていた教員生活から一気に解放され、最初はとても自由を感じていました。
生まれてきてくれた娘はとってもかわいくって、とっても幸せを感じていました。専業主婦になり、私が仕事を辞めて収入が減ったことに不安はありましたが、自分もそんな家庭で育ったし、なんとかなるかなとも思いました。
服を作ることを仕事にしたいけれど、小さい子どももいるし、今から専門学校に通うのは無理だと思いました。デザインを考えることも好きだから、そんな仕事もいいかなと思いました。ホームページデザイナーを養成するという通信教育を受講してみたこともありました。
また、子どもの成長記録や風景の写真を撮るのも楽しくなってきて、写真教室に通ったこともありました。デジカメがはやり始めていたころでしたが、フィルムの写真も面白いなと思ってカメラも色々そろえようとするとお金もかかる。自分の好きなことをやるにはお金が必要だけど、家計から出すのはなんだか申し訳ない。これから、子育てとかにもきっとお金がかかるだろうし、やはりまず自分も働かないといけないな、と思いパートに出ました。
パートで働かせていただきながら、パソコンでIllustrator(イラストレーター)というソフトを使ってチラシなどを作ることができるようになりました。ホームページの勉強をしていたころから使ってみたいと思っていたソフトだったので、使えるようになれたことはとっても嬉しかったです。ソフトの使い方もデザインも学校に行かなくても本などを見ながらある程度自分で勉強できることが分かりました。デザインを考えるのも、プロっぽいものができるようになってくるのも楽しくて、時間を考えずに自分が納得できるまでやっていました。
でも、ある時、チラシを作るプロの人が、「プロは速くできなくてはいけない」と言っているのを聞いて、「時間がかかる私はやっぱりプロは無理だ」と思ったのでした。

・・・やっぱり、パソコンでチラシ作るよりも、布で服を作ることもやりたいな~。子どもがいたって、できることはあるんじゃないか?・・・

そんなことを考えていたころに次女を出産。そのころ、ママ友がハンドメイド作家をはじめ、イベントを開き、布などで作った作品の販売をはじめました。
『そっか~、専門学校に行ってなくても、売っていいんだ!これなら私も服を作ることを仕事にできるかもしれない!好きなことが仕事にできるかもしれない!』

そんな道があることを知った私は、挑戦してみることにしました!
まずは身のまわりのものを、と娘たちの洋服やスタイなどを作ってみました。

生地屋さんのネットショップを巡っては、普通の手芸屋さんにはないような色とりどりの生地を見るのが楽しく、たくさんの生地屋さんのメルマガに登録して注文を繰り返していました。これは仕事なんだから、最初はお金がかかってもあとから売ってとりもどせばいいんだ、と思いながら。でもなかなか作品にならずに、新しい生地がたまっていくばかりでした。いつまでたっても売るものを作ることができません。自分や家族のものを作るだけで、時間がものすごくかかります。
あきらめないで続けていれば、速く作れるようになっていつか仕事にできるはず!と信じて、自分なりに頑張りました。でも、頭の中ではあれこれ作りたいものが次々と思い浮かぶのですが、さっぱり進まないのです。

・・・家事や家族の世話に忙しい・・・作る時間がない・・・

・・・何を作ればいいのかわからない。私の作りたいものは売れるものなのかわからない。本を見て作ったものだと自分のオリジナルとは思えない。専門学校に行ってないから作れないのかな?・・・

・・・値段のつけ方も分からない。自分が好きなことをして、それでお金をいただくことにものすごく抵抗があるけど、一方で思いと時間と材料費はかかっているわけだしあんまり安いのも仕事としてどうなのだろう・・・

考えながら、作り続けていたものの、結局売る作品ができずに日々過ぎていってしまいました。決められない・行動できない自分が強化されていくばかりでした。

・・・家事は、毎日同じことの繰り返しで、つまらない。やる気がでない。やっても給料が出るわけじゃないし、自分の時間が無くなっていくだけだ・・・

・・・家の中のものはどんどん増えていって、せっかく家を建てたのに私は片付けもできない・・・だって私ばっかり家事してるから、時間がないんだから片付けなんてできるわけないよ。このまま死ぬまで家事が続いていくのかな、と思うとゾッとする・・・

結婚当初は一緒に家事をしていた主人はほとんどやらなくなっていました。

・・・夫は家事は私がやるのが当たり前と思っているみたい。家事のような大変なことをなんで私一人にやらせてどうして夫は平気なの?私はやりたいことをやろうと頑張っているのに、応援する気持ちはないの?・・・

どうしたら家事の負担を減らせるのか、本や雑誌で研究したり考えたりしても答えが出ない。

・・・時間がない。作品を作り始めても、すぐに子どもが幼稚園から帰ってくる時間になったり、晩御飯を作る時間になってしまう。PTAの仕事も入ってくる。・・・

当時は晩御飯を作るのに2時間以上かかっていて、毎日毎日自分の要領の悪さもイヤでした。ママ友が30分で作るよ!と話しているのを聞いて、私もご飯が速く作れるようになれば、それだけハンドメイドにかける時間が増やせると思いました。
それまでは、料理を熱心にやるのは苦しくなることと思ってました。でも、自分の体調も便秘気味だったし、次女はアトピー性皮膚炎でカサカサした皮膚がよくならないのも気になっていたこともあって、料理を頑張ることで治せるかもしれないとも思って重い腰をあげました。調味料もいいものを使ってみたり、できるだけ無添加にもこだわるようになっていきました。

・・・頑張って作り続けていればきっと速く作れるようになる!・・・

そんな思いで、持っていた料理本数冊に載っているレシピを一通り作ってみることを目指しているうちに、かなりレパートリーが増えました。『料理って、本当は楽しいことだったんだ!』と思うようにもなってきました。魚をおろすことに挑戦してみたり、圧力鍋などの新しい調理器具を使えるようになってくると、「私でもやればできるじゃん!」と、ちょっと自信もついてきました。
マクロビオティックなど、今まで興味が無かった様々な料理の道があることを知り、病気になってから食にこだわるようになった人の本を読んだのもあり、もっと体に良さそうないろんなものに挑戦してみたくもなってきました。今まで普通に食べてきたものが、料理法によっては全くとらえ方が違うことを聞いたり読んだりして、ものすごい驚きとショックを受けました。それまでは、料理が得意な母に教えられていたことが、面倒だけど正しいと思っていたのです。

でも、思わぬところでストップがかかりました。
料理を頑張ることはいいことだと信じていろいろ作ってみたいのですが、主人がとても嫌がったのです。
「味噌汁はなんでだし入の味噌を使わないんだ?」
「今まで普通に食べてきたものを食べてはいけないなんておかしい!」
植物性のものだけで作るカレーというものを作ってみたら、
「こういうことになるから、ダメなんだ!普通のカレーでいいのに、なんでこんなもの作るんだ!もうやめて!」

・・・ただ体によさそうなものを試しに作ってみているだけなのに、あんな言い方するなんてひどい!自分は料理しないくせに、なんで文句を言ってくるんだ?自分で作ればいいじゃないか!頑張っても認められないことがあるんだ・・・

話し合ってもらちがあきませんでした。主人は「科学的根拠がないと信用できない、科学的根拠を見せて欲しい」という点で譲れないようでした。

・・・科学的根拠と言われても、調べる労力を使ったところで、主人が納得できる根拠は見つかと思えない。そもそも今の感じだと、どんな根拠を提示したとしても、聞く耳さえ持ってくれなさそう・・・

と思い、調味料以外は今までの食事に戻すことにしました。次女の幼稚園で一緒だったママさんに話してみると、

「うちだったら感謝されると思うけど、なんでだろうね?」

と言っていました。

・・・料理を頑張って喜んでもらえる人もいれば、私のように『やめて!』と言われてしまうこともあるんだな。独身だったらもっと自由に料理を作ることができるのに、私は自由じゃないなぁ。なんでもっと理解のある人と結婚しなかったんだろう・・・でも、離婚なんて収入のない私には無理。好きな人と結婚して幸せになれると思っていたのに、この状態を改善する方法はないかな・・・


 
でも気づくと、本に書いてあるレシピを消化することが目的になってしまっていて、本来の目的である『料理を速く作れるようになって時間を生み出して、ハンドメイドの時間を増やす』からズレてきていることに気が付きました。料理やお菓子作りで、一日が終わってしまうようになっていました。

 そんな中、3人目を妊娠しました。子どもは3人と決めていたのですが、予定ではハンドメイドで収入を得られるようになってから3人目を産みたいと思っていました。でも、一向に仕事としては厳しそうで、年齢を考えるともうギリギリかなと思いました。でも、その頃はもう、主人への不信感が止まらなくて、大きいおなかを見ながら涙を流していることもよくありました。

3人目も無事生まれました。初めての男の子でした。5人家族になり、家事と家族の世話でいっぱいいっぱいになっていました。ハンドメイド作家で収入を得ることは、現状では難しいと思い、息子を保育園に預けてパートに出ることにしました。ミシンが速くうまく縫えるようになりたいとも思い、職安に通って縫製関係の会社に採用していただきました。でも、入ってもミシンを使った仕事はなかなかやらせももらえませんでした。なかなか職場にもなじめず、家族の中もますますゴタゴタしてきました。

いつの間にか毎晩子どもにも主人にも責め立てられる日が続くようになり、私は精神的にボロボロになっていきました。

・・・私の周りで、何が起こっているんだろう?
出口の見えないトンネルの中にいるみたい・・・

どうしていいかわからず、息子の保育園の先生や次女の小学校の担任の先生、ママ友など、いろいろと話を聞いていただきました。そんな中、あるママ友に、一度子育てのことを一通り学んでみたら?とあるセミナーに誘われました。

・・・これは、なにか変われるかもしれない!・・・

そう直感しました。通うことにあまり主人はいい顔をしなかったのですが、現状をどうにか変えたいという思いで3か月間隔週で片道30分かけて通いました。受講中から変化が現れ、受講し終わってから、大きな変化がありました。
そのセミナーで教えていただいた子どもの育て方・接し方は、自分がそのように育てられたかったと思える方法だったのです。
このセミナー受けてから、初めて、『私自身の意見を言ってもいいんだ!』と思えるようになったのです。自分を育て直すことができたのです。それまでは、相手がこう思うと予想して、波風が立たないように自分の気持ちは置いてきぼりにしてきていました。自分より相手を大切にした生き方をしていたのでした。
やっと自分の人生を生きている実感が沸いてきました。親や夫に自分の意見を言えるようになったのは、私にとってとても大きいことでした。不機嫌な主人と話し合うことは非常に勇気がいることでしたが、自分の意見を話せたことは自分の中でとても大きな出来事でした。

それでも、まだなんとなくモヤモヤしている自分がいました。
まだまだ、苦手な人がいたり、人のことを気にしたりしている自分がいました。親に同じように育てられても、私のように親にそれほど反抗せずに大人になる人もいれば、反抗期にはちゃんと親に反抗できる子もいるのはどうしてだろう?ということも考えていました。そして、『人は生まれつき持っているものがある』という話を聞いたのです。その話を聞いたとき、とても驚き、ショックをうけました。聞いた話をもとに調べてみると、私は生まれつき人に合わせる方が楽に感じる性質を持っているということでした。
今まで苦労と感じてきていたことは、生まれつきの性質が原因だった!と思ったことは、納得できないし、。もっとそのことについて知りたい!学びたい!と思いました。

家の中も落ち着きつつあるけど、もっと学びたいなと思っていました。
そんなときに、幸せな自由人の稲津秀樹さん(HIDEさん)に出会いましたHIDEさんから教えていただいたのは『観念の法則』です。『観念』のことを理解していくうちに、今までの私の人生で幾度となくうまくいかないと感じられたことがどうして起こったのか腑に落ちてきました。学んでいくにつれて、残っていたモヤモヤが次々とクリアになっていきました。職場でも問題を感じなくなりました。夫婦の意志の疎通が難しく感じた時も、子どもが不登校になりかけた時も、とらえ方や関わり方を変えていくことで立て直すことができるようになったのです。
本当にどうしたらいいのかわからなかった主人に対しても、今は感謝の気持ちしかなくなりました。家事も負担感なくこなせるようになりました。一生抱えていかないといけないと思っていた両親へのわだかまりも、いつの間にか消えてしまい、両親が大好きだったんだなと分かりました。問題が起きても自分で解決できるようになっていったのです。そして、自分軸で生きられるようになってきたのです。そして、心のことを勉強することが今一番面白いなと思うことになりました。

自分で問題と感じていたことを解決できるようになったことは、目に見えないことだけど、私のかけがえのない財産となりました。辛く感じたこともあったけど、自分なりに問題を解決してきたことで、自分の成長を楽しむことができたし、解決する過程でもいろんな感情を味わうことができたことは、今は幸せなことだなと感謝しています。

親子関係や夫婦関係、職場や学校での人間関係で悩んでいる人が、心のことを学ぶことで、幸せになったり、生きることが楽しくなったり、問題が起こっても自分で解決できるようになったりすることのお手伝いができたらいいなと思うようになりました。そこで私は自分軸を育てる子育て心理カウンセラーになることを決心しました。

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